喫煙防止教育 | |
![]() |
たばこの害 (日本薬剤師会) |
![]() |
資料 (東京薬科大学) |
![]() |
【20歳未満の者向け】喫煙防止教育指導用マニュアル (とうきょう健康ステーション) |
![]() |
喫煙防止教育 (NPO法人山形県喫煙問題研究会 |
《児童・生徒への喫煙防止教育のポイント 》 1) タバコには有害物質が含まれ、喫煙者や周囲の人の身体を傷つけること 喫煙は心臓病や癌のような重い病気の原因になりますが、将来の病気の話だけではなく、1本吸っただけでも有害物質による血流の悪化、一酸化炭素による酸素不足で脳の働きや運動能力も低下することなど、喫煙の急性影響についても教えてください。 (加熱式タバコも紙巻タバコ同様に発がん性物質が生成されていることが明らかになっています。) また受動喫煙は周囲の人の健康に有害であることも強調してください。 (受動喫煙を説明してください。特にフィルターを通さない煙を吸い込むことで、喫煙者自身よりも危険であることを説明してください) 2) タバコには依存性があり、いったん吸い始めるとやめるのが難しくなること ニコチンは依存性の薬物であり、禁煙したいのにやめられません。年齢が低いほどニコ チン依存になりやすいですので、吸い始めないことが大事です。なお、『大人になるまで吸ってはいけない』という言葉は、『喫煙は大人の印』と子どもの喫煙を誘発する効果を発揮すると考えられています。「こんな有害なタバコは大人も子どもも吸ってはいけない」と教えてください。 3) タバコを吸わないことは、世界的な動きであること タバコの価格やタバコの箱の写真入り(ショッキングな写真)の警告表示を義務づけ、海外ではタバコを吸わないように国が積極的に働きかけるところが増えています。たばこ規制国際枠組条約も制定され、世界中の国に協力してタバコのない世界を目指すことを促しています。また、タバコを吸うことは時代遅れの格好悪い行為だと教える国も増えています。(タバコ自体が悪いのであって喫煙者やタバコ生産者が悪者ではありません。下記5)参照) 4) 電子タバコについて ニコチン以外の成分(発がん物質など)を喫煙者に送達するかどうかを評価するための十分な証拠はないが、喫煙が禁じられている場所でのニコチン摂取を可能にすることで、ニコチン依存を維持したり、電子タバコがなければタバコを使用しなかったであろう人々における紙巻きタバコの喫煙開始及び移行を増加させるのであれば、公衆衛生リスクを生み出す可能性があること。 5) 喫煙している成人についての未成年者への説明 児童・生徒たちの周囲には、親を含め喫煙者がいます。以下のようなことを伝えて大人の喫煙に対して正しい知識を持つようにします。 1. 多くの喫煙者は喫煙の害を知らずに吸い始めてしまったこと 2. ニコチン依存のために止めたくても止められなくなっていること 3. 最近では禁煙が医療機関で治療として行われていること なおタバコ農家や販売者の役割について説明する必要があれば、下記を伝えます。 1. かつては国がタバコを生産、販売し、タバコの害が明らかでなかったこと 2. 現在は、タバコの害が明らかになり、日本を含め世界中で 喫煙規制に動いていること 3. 現状としてニコチン依存症の喫煙者がたくさんいるため、 すぐ生産・販売を中止することはできないこと 4. 将来喫煙者が減少することにより、必要なくなるであろうこと(皆さんが吸わないことが大事) 注意)喫煙している未成年者への対応 『二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律』(令和4年4月1日施行)で未成年者の喫煙は禁止されていますが、これは未成年者を処罰するためではなく、有害なタバコから未成年者の身体を保護するための法律です(逆に大人が未成年者に喫煙の機会を与える場合には罰則があります、条文参照)。喫煙している未成年者への対応の基本を下記に示します。 1. 喫煙有害性など、禁煙教育を提供する。 2. それでもタバコがやめられないのはニコチン依存のためですので、医療機関の受診(禁煙治療)を勧める。 3. 家族ぐるみでの禁煙が必要であることを保護者に伝える |
|